2022年4月28日
自然に対する憧れは昔からありました。幼少期を過ごしたのは大阪北部のニュータウンで、豊かな自然に囲まれた場所とはいえませんが、それでもニュータウンが開かれる以前にそこに拡がっていたであろう竹やぶや里山の片りんであろうちょっとした緑地が残されており、そこで虫や葉っぱを集めて喜んでいました。
通っていた保育園の裏山にも小さな林が残されていました。あるときその裏山に住んでいるという山賊から園児たちに手紙が届きました。
みんな良い子にしているか?私たち裏山から君たちを見守ってるよ
今おもえば、人がそこで食べ物を得て暮らせるような深い山ではなく、5分ほどで1周できるほんの小さな斜面にまばらに木が生えている所でしかなかったのですが、町ではなく山の中で生きていくという選択肢があることに幼心に衝撃を覚えました。この出来事によって、私は山賊のように自然のなかで自由に生きる人々に憧憬の念を抱くようになり、それは現在までずっと続いています。
小学校でもらった歌集にのっていた「山賊の歌」(田島弘作詞・小島祐嘉作曲)は気に入って一人でよく口ずさんでいました。5番まであるのですが。私がよく歌っていたのは2番まででした。
1 雨が降れは 小川ができ
風が吹けば 山ができる
ヤッホ- ヤホホホ
淋しいところ
ヤッホ- ヤホホホ
淋しいところ
1番では、自然の偉大さがうたわれていて、人間の世界とは別の世界が山には広がっていることが表現されています。
2 夜になれば 空には星
月が出れば おいらの世界
ヤッホ- ヤホホホ
みんなを呼ベ
ヤッホ- ヤホホホ
みんなを呼べ
2番では、人間の力では太刀打ちできない大きな力を持つ自然をリスペクトしつつも、自分たちの意思で自律的に生きている山賊の生きざまが描かれています。
相手(自然も人も)をリスペクトすること、相手に媚びないこと、そういう生き方を象徴する山賊は今でも私の憧れです。
